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2023-06

犬達のこと もう一度だけ

クロロを失ってみると,犬達との生活が本当にかけがいのないものだったことが
しみじみと感じられる。

人間の子育てはその長い寿命に比べて,本当に手が必要な育児期間は10年満たない。障害を持っていたり,
介護が必要となるとその世話は生涯続く。

手がかかるほど可愛いとも言うが,(老人介護は別だろうけどネ),ペットでも似たようなところがある。

食事の世話,散歩,体のケア,人と暮らす間中手がかかる。現に15~17年近くそうやって過ごした。

時として人間の子達よりも長い深い関係を築いていくことになる。我が子の名前と間違えて犬を呼んだこともあるが,
その時は自分でも驚いたが,大した違いではなかったのだ.

3頭の犬達が一番喜んだ日のことを今でもはっきり覚えている。そして犬達が一番がっかりした日のことも。

一番喜んだ日。それは借農地を旅立ち,途中で1泊し,その翌日,古座に降り立ったその日。

先に農業用資材や各種農機具の一切を古座に運んでおいてもらって,それでも乗り切らなかった荷物,生活用品,
育苗中の苗箱20枚と犬達3頭を,軽トラと軽ワゴン2台に振り分け,あまりの重さで漕ぐようにして800kmの長旅を
運転してきたのだったが,犬達も私たちと同様,辛い旅だったろう。

ほうほうの体で降り立った時,犬達を鎖から解き放ってみたのだ。農園にようやく着いた喜び,開放感に酔った私たちは
犬達にも大きなプレゼントをしてやりたくなったのだ。こんなに広いんだから… 遠くには出ていかないだろう…

どんなに喜んだことだろう。3頭とも全身に,感謝と喜びを現わしていて,「本当にいいの?」←って言った。本当に。

ちょっとその辺まで行っては笑い←本当に。転げるように戻ってくる有頂天ぶりだった。

慎重に農園から出ないでいる様子だし,いいだろうと一晩そのままでおいたら,翌朝,3頭ともどこにもいない。
 午後になり,一緒にすごすごと戻ってきた。←叱られる予感はあるらしい。
すでに村中遠征しており,3頭連れということで評判にもなっており,鎖は,二度とはずせないものとした。
 
鎖をつけられたその時の様子は一日前とは真逆の落ちこみようで,腹が立つやら気の毒な様子でもあった。
全周囲を電気柵にしたのはあとからで,
全頭が感電してからは農園内に納まり,それなりに楽しく生きられるようになったのだ。

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(2016年10月より主にニンニク栽培に転向)
 
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